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ばんぶろ。 --やや本格的楽曲考察ブログ

「ばんひか」「ウラひか」「ごっちゃBOX!!」共通のブログです。 どこかのバンドみたいに、ゆっくりしっかり書き上げることを目指しています。

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全曲解説:「ぼくが野球部をやめる理由」 「うらひか」先行配信

 ウラニーノのファンサイト「うらひか」に今後掲載予定の「全曲解説コラム」を、更新前に先行配信いたします。
 もしも感想等、頂けましたらトラバ、もしくはご意見・ご感想フォームから宜しくお願いいたします。


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#005 ぼくが野球部をやめる理由
---誠実とホンネに翻弄される人間臭さ

 ここまでの曲順を振り返ると、「自転車」ののち、「カメ」「人様に捧げる歌」と、やや内面描写が強い曲が続いていたが、この曲で再びどっぷりと物語の世界へ戻っていく。ただの独白ではなく、聞く人をどこか懐かしい世界へと誘う、ノスタルジーをも感じさせる曲だ。

 センバツの応援曲を彷彿とさせる印象的なメロディから始まり、地を叩くようなドラムが入る。主人公は野球部の補欠くん。退部届けを鞄に入れたまま、なかなか提出できない日々が続いている。「なぜ、彼は野球部を辞めるのか?」が、次第に解き明かされていくという構成だ。かなり物語的要素の強い骨格である。

 彼は野球は上手ではない。常にベンチを暖めてる、補欠だ。かといってやる気が無い訳ではない。彼はたとえベンチだろうと、声を張り上げて応援する。レギュラーたちを精一杯激励する。模範的なぐらい真面目な、誠実な主人公だ。・・・同時にこの性格が、彼を退部へと追い込むこととなる。

 結局最後まで、「なぜ辞めるのか」明言はされない。推理は人それぞれだろうが――彼は自分のヘタクソさに愛想を尽かした訳でもなく、ベンチで応援しているのが虚しくなったのでも無くて―――<あいつここでエラーしたら ぼくが試合に出れるのになあ>と、頭によぎってしまったから、なのだと思う。「歌詞そのままじゃねえか!」と怒られそうだが、これは重っ大な意味を持っている。チームプレイが重要な野球。主人公はたとえベンチにいても、チームのために、ほかの部員のために出来るだけのことをしたかった。大声を張り上げて応援する。試合に出られなくても"チーム"でいたい。そして<みんなと共に>最後の夏に涙を流したかった・・・のだ。だが彼は、自分の心の奥底にある、まるで間逆のホンネに気がついてしまったのである。

 <あいつ エラーしないかな>

 ・・・チームのためでも何でも無い、ただ自分勝手なだけの願望だ。「チームのためにありたい!」と考えていたはずの彼が、自分の偽善者ぶりに気がついてしまったのである。これまでずっと信じてきた、"チームでありたい"と願っていた自分自身。それが崩壊した瞬間だ。

 「こんな自分のことしか考えてない奴、チームには要らない」・・・彼はチームを想う気持ちと、自分のヨコシマな本性との間に引き裂かれる。退部を決意した主人公。だが、なかなか退部届けを出せない。大好きだった野球部なのである。大好きだった仲間たちなのである。<校庭を避けるように 裏門から帰った>主人公は、ひとり、<帰り道で泣いた>。

 このアルバムに登場する(そしてウラニーノ世界共通の)主人公たちは、多くが誠実で、純粋で、まっすぐだ。同時に、人間としての脆さ、儚さも持ち合わせている。そのために苦悩し、悲しみ、自分を追い込んでいく。今アルバムでは最もその傾向が強い曲だ。この、どうしようもないけど、なんだか親しみのある、人間臭さが本当に魅力的だ。それでいて、歌詞世界は子供の目線。このギャップがまた、たまらなく良いのである。★
歌詞引用一覧歌詞の扱いについて

<>内はすべて、「ぼくが野球部を辞める理由」 作詞作曲・山岸賢介
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うらひか:http://yu6.4sql.net/music/urahika/


URA-HIKA.2007.YuNumata.All Rights Reserved(C)
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  1. 2007/05/24(木) 21:37:23|
  2. ウラひか関連
  3. | トラックバック:0

更新遅滞のはなし。

ホームページを開設して一ヶ月ぐらい。未だ更新が一度しか出来ていない状況だ。
生活がいろいろ変わったりしていてバタバタしている、と言い訳は出来るのだが、
うーん、ここまで放置状態になるとは自分でも不本意だった・・・。

もうすぐ二度目の更新をします。
「ばんひか」「うらひか」を合わせて5本の楽曲解説を更新予定です。

解釈を加えるのは本当に大変で、いろいろ浮かぶ言葉や考え方をまず整理することから
始めなければならないし、構成がまとまっていても書き始めたらアレ?と来て
進まなくなったり、そこで書き出しの言葉を変えたら一気にスムーズに進んだり、
でもまたそれを翌日見直したら満足いくものではなかったり・・・の繰り返しで、
一曲につき一週間以上かけることも、けっこう普通だったりする。
そんなわけの遅筆で、今は月一回更新ぐらいを目安にやっていきたいと思っている。
ブログの観点からすれば遅すぎるけれど、質は大切にしたいし、
ぎりぎりまで言葉は選んでいきたい。それをさらに修正も加えていけたらとも思う。
それに、月一回、各2本づつの更新だったら2年間で全曲が終わる(笑)ので、
気長にやっていきたいと感じている。

マイペースでのろのろで、なかなか流れにも乗っていけない、
こんなページだけれども、暖かく見守ってくださったら光栄です。
ご意見ご感想も、もしも送ってくださったら泣いて喜びます。
  1. 2007/05/21(月) 16:31:27|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0

全曲解説:「LAMP」 「ばんひか」先行配信

 異色の非交流・読み物系BUMPファンサイト「ばんひか」に今後掲載予定の「全曲解説コラム」を、更新前に先行配信いたします。
 もしも感想等、頂けましたらトラバ、もしくはご意見・ご感想フォームから宜しくお願いいたします。


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#008 LAMP
---『FLAME VEIN』楽曲の到達点

 収録アルバムとは別セッションだが、BUMPはじめてのシングルとして発表された楽曲だ。内容的には『FLAME VEIN』の曲調に近いのだが、歌詞は『THE LIVING DEAD』に沈没していく過程を『FLAME VEIN』的に翻訳した、かなり特殊な楽曲であると言えるだろう。両方のアルバムの間をつなぐ、重要な位置にある一曲だ。

 「『THE LIVING DEAD』に沈没していく過程を『FLAME VEIN』的に翻訳した」とは、どういう意味か?「ランプ」に出てくる主人公は、「続・くだらない唄」に引き続き、「信じていた全てを失った」者として登場する。

 <思いつく限りの夢や理想を 残らずポッケにつめこんできた>主人公。<もらえる限りの 愛や安心を 入れたカバン大事にしてきた>主人公。だが、主人公はそれを失う。あまりに理不尽な理由で失う。オワリが来そうなその瞬間、主人公の心に語りかけてくる声。"ランプ"だ。

 <闇に凍えるこの身を救う 最後の術は この身の中に>

 この曲最大のキモは、「自分を救うのは自分自身」だ、ということだろう。ランプの正体は"情熱"。『FLAME VEIN』楽曲の根底にあったテーマだ。ただ、そのいずれの曲と比べても完成度はかなり高いと言える。歌詞も、単純に横に並べて読んでみても、ずいぶん整理された印象を受ける(生意気・・・)。すなわちこの曲は『FLAME VEIN』楽曲のひとつの到達点であり、集大成だと言えるだろう。

 一方、内容自体は『THE LIVING DEAD』の深淵に落っこち始めた頃の作品であることが、かなりはっきり分かる。「<思いつく限りの夢や理想>をポッケに入れて走り出せ!」というのが『FLAME VEIN』だったとしたら、この曲は冒頭からその展開を異にしている。何しろ、そのポッケには穴が開いていたのだから。

 実はかなり長い間、僕はこの曲がイマイチ好きではなかった。楽曲単体はともかく、これほど『FLAME VEIN』的な楽曲がこのアルバムのど真ん中に入っていると、どうしても場違いに感じてしまっていたのだ。ハードなテーマを扱った楽曲が多い中、これだけどうしても軽さが目立っていて、「これが無ければアルバムとして完璧だったのにな」とすら感じていた。・・・だが、こうして解釈を始めてみると、「ランプ」は「続・くだらない唄とほぼ同じテーマを描いている」ことに気がついた。「続・くだらない唄」でも、「ランプ」でも、描かれているのは「全てを失った主人公が再び何かを取り戻すまで」だ。「続~」と違い、「ランプ」では凄惨たる主人公の描写はほとんどなく、代わりに「自分の救世主=心の中の情熱=ランプ」の描写に力を入れている。そのため印象はかなり異なるが、どうにも"同じ状況"をふたつの曲が別々に解釈して書かれたのではないか、と感じる。この絶望の淵の主人公を、『THE LIVING DEAD』的に描いたのが「続・くだらない唄」、『FLAME VEIN』的に描いたのが「ランプ」ではないだろうか?

 そう考えると、この曲順は非常にニクい。「続・くだらない唄」で雰囲気を徹底的に暗くしつつ、次の曲では同じテーマを明るく歌い上げる。聴く人もここで重い作品世界から浮上してくる。これまでの流れに一息つかせる効果を有していると言えるだろう。

 そして、「何かを失ったとき、見失ったとき、君の中にある○○が君を再び奮い立たせてくれる」というこのプロットは、のちに数多くの曲を生み出した。その○○が、「ダイヤモンド」では「弱い自分」、「ハルジオン」では「名も無い小さな花」、「メロディーフラッグ」では「あのメロディー&消せない旗」・・・、そして近作、「涙のふるさと」では、「涙」であった。それらの楽曲の元になっているのは、紛れもない、この曲だ。メロディを変え、モチーフを変え、BUMPは同じテーマの曲をいくつも作っている。その大きなジャンルのひとつを確立させた曲(このジャンルの原点は、それこそ「DANNY」だと思う)だと言えよう。

 とはいえ、曲調的にも歌詞的にもアルバム内では浮いている感じが否めない。仕方なかった、のだが、うーん、個人的には心がイマイチ開けない曲だ。この曲はまさしく『FLAME VEIN』的楽曲の集大成であり、同時に初期制作体制においての「卒業制作」だったのだと言えるだろう。アルバムの中でも一服の清涼剤としての役割は果たしている気がする。そしてこの小休止の後、アルバムは最大の山場を迎えることとなる。★

歌詞引用一覧歌詞の扱いについて
<>内はすべて、「ランプ」 作詞作曲・藤原基央
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ばんひか:http://yu6.4sql.net/music/banhika/


BUM-HIKA.2007.YuNumata.All Rights Reserved(C)

テーマ:BUMP OF CHICKEN - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/04(金) 10:07:58|
  2. ばんひか関連
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